2011年9月17日より全国公開
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト
この作品、1942年にアメリカで現実に起こり未だ謎に包まれている「ロサンゼルス決戦」をモチーフに、それから69年後の2011年、地球外生物が遂に地球に降り立ち侵略を始める…というお話。1942年、発光しながら編隊を組む飛行物体25機を10万人が目撃し、アメリカ海軍が1430発の砲弾を撃ち込んだが1機も撃墜できなかったというニュースは政府が調査に乗り出したものの真相は明かされていないようです。 真相がわからない状態ではありますが、1942年のこの出来事は地球外生物の存在を信じずにはいられない内容だと思いました。そんな思いで観ると一層リアルに怖いなと思いますが、本当にずっと銃撃戦なので、絶望感が伝わってきます。実際にこういう状況に陥ったとしたら、地球外への脱出もできないし、逃げ場はないから戦うしかない。相手が何者かがわからないまま戦っている状態を考えても、ずっとひたすら戦っているという演出はリアルだなと思いました。ただ、海兵隊員たった10人で…というところが、ヒーロー物語に仕立てようとする浮いた演出のように思えて、ちょっと違和感はありました。最後は収まるところに収まっちゃいますが、もっと絶望的な演出でも良かったかな〜と、もうちょっと刺激が欲しかった気もします。というか、中盤がかなりやられちゃっているだけに、あんな終わり方ができるのか…という感じが残りました。 それにしても、ミシェル・ロドリゲスは女兵士の役が似合いますよね。他作品でも兵士役を演じていますが、これほどはまり役はないですね。もはや女には見えない(笑)。彼女の女優としてのテリトリーになってますね。 |
デートムービーという感じではないですね。“世界侵略”というスケール感を感じさせるタイトルですが、意外にひたすら目の前の敵と戦っている風景で、エンターテイメント作品というよりも、戦争映画に近い雰囲気がありました。人間ドラマも描かれていますが、鑑賞後に会話がはずむかどうかはわかりません。でも、宇宙好き、SF都市伝説好きなカップルなら、「やっぱり1942年の事件は…」なんて、好きな話題に華が咲くこともありそうです。 |
© Vendome Production – France 2 Cinéma – SND All rights reserved.
2011.9.3 TEXT by Myson