『切腹』というタイトルで白黒の映像にちょっと構えていましたが、あからさまに無残なシーンは映らないし、対話劇なので意外に観やすかったです。何やら重くて暗~い映画を想像していましたが、それ以上のものがありました。滑稽でいて同時に残酷な物語でとてもおもしろかったです。組織に属する者が守ろうとする見せかけの武士道と、本当の武士道を守っていたはずが1番守るべきものを守れなかった浪人の姿が、「武士道とはなんぞや」ということを問いかけているように思いました。これは時代は違えど現代にも置き換えられる内容で、組織社会と個人、両方の立場でどう生きるのかを考えさせられました。 あと彫りの深い仲代達矢の顔がモノクロでより一層濃い顔になっていてちょっと怖かったです(笑)。1962年の作品なのですが、仲代達矢以外にも現代の大物俳優の若き姿が見られるのでそれもみどころの1つです。 |
2010.12.30 TEXT by Myson