2011年2月26日より全国公開
フェイス・トゥ・フェイス
不条理ですね〜。ごく平凡な生活を送っているように見える一人の中年男が、どんどんと問題に巻き込まれていって、その問題はごくごく個人的なことで淡々と展開していってはいますが、本人の立場から考えると大ピンチで、その大ピンチももとを辿れば本人が招いているっていうのがちょっと滑稽です。周囲があまりにも理不尽なので主人公が不憫でならないですが、主人公が周囲の言いなりでことが進んでいき本人にも責任があるので、周囲の方が筋が通っているように見えてしまうのが不条理でおもしろいです。 ラストが抽象的な表現に思えましたが、「一難去ってまた一難」を暗示しているように私には思えて、それがさらに不条理の演出のように思えました。 「何を言いたいのか」をはっきり表現しているわけではないので、苦手な人、意味不明で終わる人もいるかも知れませんが、私は嫌いじゃないです。 |
いろいろなタイプの映画を観ている映画大好きカップルは良いですが、わかりやすい映画が好きなカップルにはちょっと合わないかも知れません。 一見、中年男性がただただあたふたする映画です(笑)。なのでワクワクドキドキしてウキウキなデートをしたい日にはおすすめしません。これは敢えてデートで観るタイプの映画ではないので、一人でじっくり観るか、映画好きの友だちと観ると良いでしょう。 |
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2011.1.3 TEXT by Myson