2018年3月1日より全国公開/R-15+
20世紀フォックス映画
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ギレルモ・デル・トロ監督作独特の不気味さはありながら、全体的にはとても美しいラブストーリーになっています。サリー・ホーキンスが演じる主人公イライザが“彼”に恋をする過程に添って、観ているこちらも“彼”に親しみを感じるようになりますが、ギレルモ・デル・トロ監督作ですから、恐怖心を煽る描写、グロテスクな描写もしっかりと入っていて、メリハリがあります。イライザと“彼”のカップルは一般的な定義の見た目の美しさとは違う美しさを持っていますが、本作が美しさの定義、本質を問う内容という点でも共感できます。ラブシーンもすごく凝っていますが、ギレルモ・デル・トロ監督の想像力ってスゴいなと思いました。そして、サリー・ホーキンス、“彼”を演じたダグ・ジョーンズほか、脇を固めるマイケル・シャノン、リチャード・ジェンキンス、マイケル・スタールバーグ、オクタヴィア・スペンサー達の名演があってこそ、スリルとロマンスを感じられるドラマチックな作品になっています。正直なところ、好き嫌いは分かれるとは思いますが、こんなにパンチの効いたラブストーリーはなかなかないと思うので、ぜひ映画好き女子の皆さんには観て欲しいです。 |
全体的にはロマンチックなストーリーなので、デートで観るのもオススメです。ただ、ギレルモ・デル・トロ監督作を観た事がある方なら、予想は付くと思いますが、ギョエっとするような描写もあるので、映画にあまり詳しくない人、怖い映画が苦手そうな人を誘う場合は、先にちらっと伝えておいたほうが良いかも知れません。 |
人間は自分達と違う生き物、得体の知れない相手を、受け入れるのが苦手です。本作では未知の相手を理解しようとせずに、ただ虐げる様子が描かれていますが、状況は違えど、皆さんの日常でも同じような光景は少なからずあると思います。本作を観て、いろいろな垣根を越えて、もっといろんな人と仲良くなれる可能性を感じてもらえたら嬉しいです。R-15指定が付いているので、15歳未満の人は観られません。大きくなったら観てください。 |
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2018.2.14 TEXT by Myson