2011年11月12日より全国順次公開
ビーズ・インターナショナル
4人の女性が、今の自分を見つめ直し、将来を考える物語。さまざまな悩みを抱えた女性が4人、1つの家を共同で建てて住むシェアハウス。もっとドロドロした話かと思ったら、すごくほのぼのとした映画でした。余生をどう生きるか、一人で生きていくのか誰かと一緒に生きたいか、最期をどうしたいか…というテーマでありつつ、心の家族って何だろうというテーマが軸にあります。 赤の他人と同じ屋根の下で暮らすのは相当なストレスじゃないかと思いますが、だからと言って一人ぼっちでずっと生きるのはどうなんだろうと誰でも考えますよね。孤独死が増えたと言われる現代にとても合ったテーマの映画なので、リアルにシェアハウスを検討している人にとっては、良い刺激になる映画ではないでしょうか?ただ、ここまで丸く収まるかと言われれば、やっぱりもっと面倒くさいことがいっぱい置きそうな気がします。その点でちょっと物足りなさはありましたが、この映画ではそういう点はなくても良い気もします。 本作をシェアハウス生活として観察した場合、この4人のように年齢がややばらけている方がうまくバランスが取れるのかも知れないなと思いました。あと、優しい行動もケンカも、他人だけど家族のようになっていく様子は良いなと思いました。薄い付き合いでも成立する世の中になってきた今、逆にこれくらい濃厚な付き合い方を求めている人も出てきているのかも知れません。女性が1人で生きていくのって、いろいろな覚悟が必要だし、覚悟というほど大袈裟なことはなくても、結婚せずしてマイホームが欲しい人もいるでしょうし、女性の生き方の選択肢を探るというポイントで観るとおもしろい作品だと思います。登場人物は結構年齢が高いですが、若い方も将来をイメージして観てみたら良いと思います。 |
©2011「シェアハウス」製作委員会
2011.11.12 TEXT by Myson