2012年5月11日より全国公開
ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
公式サイト ディズニー公式サイト
学歴を理由に突然リストラされ、再就職のためのスキルを身につけようと、短期大学に入学する主人公ラリー・クラウンを演じるのは名優トム・ハンクス。真面目に生き生きと働いてきた彼が学歴だけが理由でリストラの対象に…という始まり方は、中年の普通のおじさんにはかなり酷です(泣)。でも、彼には学生生活が新鮮で、どんどんいろいろなものを受け入れて変化していきます。アメリカってもっと自由な国というか、学歴だけで判断するという風習があまり無さそうだと思っていたのですが、どこの国にもこういう風潮は未だにあるんでしょうね。とはいえ、だからといって主人公くらいの年齢になってから大学に行き始めるとはみんななかなか思わないところを、わざわざ大学に行く主人公は律儀です。でも、本作では、結局のところ大学で学ぶことは学位よりももっと大切なことというのが描かれています。わざわざ大学からやりなおしている中年男性は、意気込みも違うし、逆の意味で若者よりも頭が柔らかい。彼はいろいろなものを素直に受け入れて、試してみます。その姿はとても生き生きしていて、本来学生はこういう有り難い環境にあり、そういうことを率先してやれる良い時期なんだということが改めてわかります。 学ぶことの大切さや、若いときの時間の貴重さ、人は誰でも何事も素直に受け入れて変化を恐れなければいつからでもやり直せるということを実感させてくれる作品です。再起をはかる必要のある中年世代にはもちろん、ぜひ若い人にも観て欲しいです。 |
ドンピシャな世代でいうと、40代以上の大人デート向きの映画です。人生を再スタートするハードルが高いと感じる年齢になっても、大変な事態は容赦なく起こります。そんなとき、めげずに楽しんで傷を癒しながら前に進んでいく主人公の姿は頼もしく、希望を与えてくれます。最近、旦那、彼氏がリストラされてしょぼくれているとお悩みの方はこの映画を一緒に観に行ってみてはどうでしょう?少し頭も柔らかくなり、前向きになってくれるかも知れません。もちろん、若い方のデートで観ても良し。特に現役大学生カップルは、自分たちがいかに恵まれた時間を過ごしていて、将来への可能性がたくさんあるかを自覚できると思います。大学でだらだらと過ごす彼氏にお悩みの方は、今大事なことに気付かせてあげるために連れて行っても良いと思いますよ。 |
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2012.4.11 TEXT by Myson