2012年6月8日より全国公開
20世紀フォックス映画
公式サイト 予告編
すごく感動しました!まず、幼い娘ロージーが超かわいいんです。無邪気なんだけど、亡きお母さんがやっていた役割を自分がやらなきゃと思っているのか、ちょっと大人な部分もあって、ある意味家族を支えようとしている姿にキュンとしてしまいました。サンドウィッチを作っているシーンは特に愛しかったです。そして、エル・ファニングが演じているリリーというキャラクターもとっても良かった。素直に育ちすぎたと言っても良いくらい純粋で優しくて、彼女が家の窓ガラスの飾りで自分の気持ちを表すシーンは彼女らしさを表していてとても好きです。ベンジャミンの息子ディランとのシーンは初々しさとロマンチックさが相まって印象深かったですが、特に雨の中、窓越しにやりとりをするシーンはさすがキャメロン・クロウ監督という感じで、とっても雰囲気がありステキです。 そして本作でいろいろと考えさせられたのは、マット・デイモンが演じる主人公ベンジャミンの過去との向き合い方と、スカーレット・ヨハンソンが演じるケリーの考え方の違いです。愛する人が亡くなっても、その人を一途に思い続けるのもステキだけれど、前を向いて生きていくことも大事。でもケリーはベンジャミンの悲しさも理解して、押しつけにならない程度に自分の意志ははっきり示すというところが潔いしかっこよくて共感しました。人との距離の保ち方がとても上手だなとも思いました。見習いたいです。 人間たちの都合どおりにいかない動物たちの生死をずっと見てきたスタッフたちの考え方に触れたり、動物たちの生死に向き合うことで、ベンジャミン一家はいろいろな考え方を受け入れるようになります。途中苦難に遭ったときに奇跡が起こるのも、人は辛いことに直面したときこそ本当に自分が望んでいたことに気付いたり、やるべきことに気付いて行動するからなのかも知れません。誰にでも奇跡は起こるんだ、タイトルどおり、そんなことに気付かせてくれるステキな映画でした。そして「どんなゴールにたどり着こうと、冒険はワクワクするものだ」というようなセリフがあるのですが、これがかなり心に刺さりました。人生は冒険しないと損ですね。年を重ねるとだんだん臆病になってしまうけれど、自分もまだまだ冒険しようと思いました! |
ぜひデートで観て欲しい良質な映画です。でも、この映画は本命の人と観て欲しい。人生のなかで何を大事にするのか、辛いときにどう対処するのか、価値観をはかるのに大切なポイントがたくさん出てくる映画です。劇中では主人公の奥さんは亡くなったという設定で始まりますが、夫婦で生きていく設定だとしても、家族のために自分のために何をすべきかということを考えさせられる映画です。考え方がまったく同じでなければいけないわけでもなく、お互いを補うということも必要だなと思わせるシーンもあります。観終わったあとにきっとお互いに優しい気持ちになれる内容ですので、大好きな人と観に行ってください。 |
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2012.4.23 TEXT by Myson