2011年2月11日より全国公開
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト
仕事に全てを捧げてきたのに、いきなりそれがなくなったときの不安といったら半端じゃないだろうなと思いました。世間的には「女はどうせ結婚するから良い」みたいに思われがちだけれど、そんな簡単なものじゃないし、そんな中途半端な気持ちで仕事をしていると思ったら大間違い…なんて勝手にリサの立場でちょっとした被害妄想すら感じました。 リサの「普通の幸せがわからない」というセリフがとてもリアルで、「女性なら結婚したいよね?子供は欲しいよね?かわいいと思うでしょ?」みたいな括りで見られるけれど、そういう意識をする暇もないほどに仕事に専念してきた女性の心境が表れていると思いました。仕事を解雇されたばかりの彼女は、無意識にきっとそういうプレッシャーに押されて「恋愛をしなきゃ」と思ったのでしょう。冷静だったら選びそうにない男性とつきあうことにします。その相手の男性を演じているのがオーウェン・ウィルソンなんですが、こういうバカっぽいプレイボーイを演じたら右に出る者はいないんじゃないでしょうか?こんな人とは真剣に付き合えないとは思いつつ、憎めないしちょっとほっとけないタイプを見事に演じていました。 仕事はバリバリできて自分をしっかり持っているのに、恋愛になったら途端に自分らしくなくなる人って意外に多いと思うのですが、そんな女性にぜひ観て欲しいし、仕事ばかりでそれ以外のことを考えてこなかったけれど、先行き、女としての幸せが自分にあるのか心配だと思っている30代以上のキャリアウーマンにもぜひ観て頂き、客観視の1つのネタにして欲しいと思います。 |
デート向きな映画に見えますが、二人の両極端な男が出てくるので一緒に観に行く相手に寄るでしょう。というのも、あなたの彼や旦那さんがオーウェン・ウィルソンが演じているような脳天気なプレイボーイタイプだと、あなたが複雑な気分になるかも知れません。改めて「やっぱりこういうタイプはかわいい」なんて思えるくらい好きなら大丈夫ですが、「この人で大丈夫?」と客観視してしまう可能性大です(笑)。物語的には仕事をバリバリにやってきた女性の悩みを描いているので、一人で行くか、女子同士で行って観終わったあとに女の本音を話せる方が良いと思います。 |
2011.2.9 TEXT by Myson