2012年9月14日より全国公開
ギャガ
公式サイト
ターセム・シン監督の過去作『ザ・セル』『落下の王国』『インモータルズ-神々の戦い-』などからイメージすると、おどろおどろしい系のストーリーと映像になっているのかと思いきや、これはカラッと明るく楽しいタイプの映画でした。白雪姫のお話自体が何度も映画化されてきていますが、本作は設定もだいぶアレンジされていて、白雪姫そのもののお話というよりはインスパイアされたストーリーとして楽しむという感じでした。2012年に逝去したデザイナーの石岡瑛子氏が手がけた衣装もすごく個性的でおとぎの世界のシーンにより説得力が増しています。小人がいかつく可愛いとは言えませんが、竹馬みたいな道具を使ったり、今までに知っている小人のイメージと違っていたし、王子のキャラクターや、王子と白雪姫や女王との関係性も設定にひねりが効いていて、細かい部分にこだわりや新鮮味を感じました。ジュリア・ロバーツが演じる女王もコミカルでどこか憎めない部分があり、もしかしたら年代によっては、女王に共感する女性もいるかもしれないですね。それにしても、あの女王の“美容パック”のシーンは、いろんな意味で女の怖さを感じました(笑)。とにかく“とことんファンタジー”という演出がとても楽しい作品でした。 |
とてもファンタジックで衣装は豪華だし、なんたってプリンセス物語ですから、かなり女子向けの作品です。なので、もし劇場がなんちゃってプリンセスなキャピキャピした女子でひしめいているような状態だったら、硬派な男子は浮いてしまうかもしれないですね。そして、硬派な男子は本作の王子の有様について、いらだちを感じるかも知れないです。なので、「男たるもの…」みたいなポリシーを持った堅物の彼氏、旦那さんはたかが映画にブツブツ言うかも知れないので、面倒くさいから連れて行くのはやめておきましょう(笑)。 |
関連記事:
■TJE Selection イイ男セレクション/アーミー・ハマー
© 2011 Relativity Media, LLC. All Rights Reserved.
2012.9.12 TEXT by Myson