2016年10月8日より全国公開
東映
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「見たい。人が死ぬとこ。」というキャッチフレーズの本作は、湊かなえのベストセラーが原作です。キャッチだけ聞くと「なんと不謹慎な!」と思う人もいるかも知れませんが、口には出さなくても思春期の頃って、こういう事をふと考えてしまう心理ってあったんじゃないかなと思います。本作はティーン特有の残酷さと不器用さと、人間のカルマが描かれていますが、ハッピーエンドであって、ハッピーエンドでないラストが待っています。原作の湊かなえさんにインタビュー(10/7掲載)をさせて頂いたときに、この辺りも質問してみたので、ぜひ観終わった後にインタビューも読んで頂ければと思いますが、絶望と希望が混ざり合った結末は、なんとも言えない後味を残してくれます。とても狭い世界で日常の一つ一つの出来事にすごく重みがあって、思春期ってこんなに大変なんだなと改めて思いましたが、大人にはどうしてもあげられないもどかしさを感じます。観た後に心がわさわさしたまま、その日を終えたくない人は、友達と観に行って鑑賞後におしゃべりして解消するか、1人で観るにしても昼間観て、夜は気分転換をすると良いかも知れません。 |
内容が重く、デートで観るには向かない展開もいろいろと描かれているので、できれば同性の友達と観るか、1人で観るのが良いでしょう。ベテランカップルや、どんな映画も彼と観るのが1番気楽という人は、逆に2人で観て、終わった後におしゃべりして気分転換できた方が良い内容とも言えます。とにかく、関係が浅い人同士で観るには向かない映画です。 |
主人公が高校生でいじめがメインのキーワードになっており、小学生も出てくるので、キッズやティーンの皆さんは等身大の物語として、かなり重みを感じると思います。こういう物語を観ることで自分達の日常も客観的に考える機会になるはずです。いじめに限らず、人それぞれに悩みはあるもの。人の痛みを想像できれば、相手にも自分にも優しくなれるのではないでしょうか。ぜひ仲の良い友達と一緒に観て、感想を語り合ってみてください。 |
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2016.9.27 TEXT by Myson