2014年2月7日より全国公開
ビターズ・エンド、KADOKAWA
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監督は『殺人の追憶』『グエムルー漢江の怪物ー』『母なる証明』のポン・ジュノというだけでも観たいのに、さらに出演が、クリス・エヴァンス、ソン・ガンホ、ティルダ・スウィントン、オクタヴィア、スペンサー、ジェイミー・ベル、ジョン・ハート、エド・ハリスって、「どういう映画なんだ、これは!」と観ないわけにはいかなくなりました。なぜこんなにも国際色豊かな俳優が出演しているのかというと、その設定も奇想天外。2014年7月1日、年々深刻になる地球温暖化問題の対策として79ヵ国により人口冷却物質が散布され地球が氷河期に。生存者は生き残るために地球を一年かけて一周する列車“スノーピアサー”に乗り、永遠に走り続けているという物語なんです。この列車は身分によって乗る車両を分けられ、最下層と最上層の人間の扱いは雲泥の差。そして最下層の人たちが反乱を起こすのですが、予想通り血なまぐさいシーンも多く、描写も痛々しいところが多々あります。でも、その生々しい描写が、最下層の人々の限界を観ているこちらにも体感させるものになっています。さらにサスペンス要素もあり、世界の縮図と化したこの長い長い列車に秩序をもたらすという名目で、恐るべき陰謀が動いているという真相がだんだんと明らかになっていくのです。だから本当に暴走列車に乗ってハラハラしている気分になります。ラストに関しては、鑑賞者に答えを委ねる内容になっていて、好みが分かれそうですが、これをハッピーエンドととるか、バッドエンドととるか、観た後に議論し甲斐がある映画となっています。映画好きとしてはこれは観ておかないといけない作品だと思います。 |
とても見応えのある映画なのでぜひ観て欲しいのですが、激しい暴力シーンもあるので、少し苦手だなと感じる女子がいるかも知れません。ただ、そういうシーンがあることを事前に知っていれば、少し覚悟すれば耐えられると思います。結末についての解釈など、観終わってから話したくなる内容だし、映画好きの人は監督や俳優についてなど話題につきない作品です。インパクトのある映画を観たいなというカップルは観て頂くと、時が経っても「そういえば、昔デートで『スノーピアサー』観たよね」と思い出に確実に残るでしょう。 |
激しいシーンもあり、セリフから想像するだけでゾッとするような内容も出てくるので、キッズには少し怖い内容だと思います。ティーンは問題なく話についていけるので、ハラハラドキドキする映画が観たいときにはオススメです。強烈なストーリーですが、ちゃんと伝えるべきメッセージもあり「人間の尊厳とは何か?」を考えさせられる物語になっています。友達同士や親子で観終わったあとに話すと良いでしょう。 |
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2014.2.4 TEXT by Myson