2018年12月28日より全国公開
ツイン
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男兄弟独特の距離感が絶妙で素敵でした。母が家を出て、暴力を振るう父親のもとに残された後、若くしてたった1人で生き抜いてきた兄のジョハ。サヴァン症候群を患う弟ジンテ。ボクサーとして輝ける経歴がありながら今はしがない生活をしているジョハが、長年離れていた母に偶然再会し、弟を含めた共同生活を始めます。全く正反対の兄弟で、弟は荒々しい態度の兄を少し怖がりますが、兄は根が優しく、表向きはそっけなくしながらも弟と母を気遣う姿に心が温まります。同時に弟を心配する母から誤解を受けることもあるジョハが、黙って傷つきながらも反論することなく自分の中に無念を収めてしまう姿にキュンと胸が締め付けられるのですが、そこにも彼のおおらかさと強さが見えて、すごく共感を覚えます。兄を演じるイ・ビョンホンの静かで温かい演技が最高で、愛嬌のあるジンテを演じるパク・ジョンミンの演技も見事です。無理に泣かせるようなわざとらしい演出はなく、ジワッと自然にウルウルさせられます。兄弟姉妹がいる人は特に、改めてその存在の大きさを実感できる素敵なストーリーです。 |
ラブストーリーの要素はほぼないのでロマンチックなムードになることは期待できませんが、とても心温まるストーリーなので、デートの雰囲気は良くなるはずです。付き合いたてのカップルなど、まだお互いのことをあまり知らない間柄の場合は、本作をきっかけに家族の話がしやすくなるので、一緒に観るのも良さそうです。 |
サヴァン症候群を患う弟のジンテはピアノがすごく上手で、驚くほどの才能を持っています。思わず見入ってしまうピアノ演奏のシーンも多く、音楽に携わっている人はそういう視点で観ても楽しめそうです。家族の大切さを改めて実感させられるストーリーなので、家族で一緒に観るとより絆が深まりそうです。 |
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2018.12.26 TEXT by Myson