“スパイダーマン”の実写映画シリーズは、トビー・マグワイア、アンドリュー・ガーフィールド、トム・ホランドが主演のバージョンで既に3シリーズ存在し(2019年2月現在)、さらにアベンジャーズとも絡んできたりで、毎度巨額な製作費で作られているので、アニメが実写を越えられるのかと思っていましたが、本作はアニメにしかできない演出、アニメだからこそできるアメコミテイストの強調ですごくワクワクさせられる映画になっています。「“スパイダーバース”ってどういうこと?」っていう点でも設定がとてもユニークで、孤高のヒーローとして描かれてきたスパイダーマンの苦悩が、これまでとは違った形で表現されています。スパイダーマンのバリエーションも豊富で、これまでの作品とは差別化もバッチリ。故スタン・リーもちゃんと出演していて、感慨深いです。女性のスパイダー・グウェンもカッコ良くて、老若男女が楽しめる作品になっています。私は字幕版で観ましたが、日本語吹き替え版は、宮野真守、小野賢章ほか人気声優が担当しているので、どちらでも観てもハズレがないでしょう。 |
主人公マイルスと仲間達のお話なので、ロマンチックな展開はあまりありませんが、だからこそ気まずくなく、友達以上恋人未満、初デートでもオーケーです。観る側の年齢を問わない作品で、実写版を観たことがなかったり、細かく背景を知らなくても楽しめます。アニメとはいえ、やはりスパイダーマンはアクションシーンでこそ映えるので、大きなスクリーンで観ることをオススメします。 |
ティーンはまさにマイルスの視点で感情移入できるでしょう。自分がもしマイルスみたいな体験をしたらと想像するだけでワクワクすると思います。いろいろなキャラクターが登場する点でも飽きないはず。親子で観ても、友達と観ても楽しめるし、字幕でも日本語吹き替えもそれぞれに魅力があるので、好きなほうで観てください。 |