2014年11月29日より全国公開/PG-12
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本作はスウェーデンが生んだ世界的ジャズシンガー、モニカ・ゼタールンドの実話が描かれた作品です。モニカは、シングルマザーをしながらジャズシンガーになるという夢を追う女性で、舞台が1960年代とはいえ現代女性でも共感できるポイントがたくさんありました。 でも時代の影響もあり偏見やしがらみが多い分、モニカがどんどん自分で自分を追い詰めていってしまうのは観ていて痛々しかったです。スターとなった彼女だけを見れば完璧な人間に見えますが、やはりその裏には数々の失敗と挫折があるという部分には人間らしさを感じました。この時代こその苦労は現代よりも圧倒的にあったと思います。特に夢を置い続けたいモニカと、孫と娘のことを考える父親とのやり取りはどちらの意見にも共感でき、すごく複雑な気持ちにさせられました。 たくさんの不利的状況下で、ボロボロになりながらもスターに昇り詰めていくモニカ姿には、勇気をもらうことができます。現代社会で頑張る女子必見です。 |
ダイレクトに胸が映るベッドシーンもあるので、付き合い立てのカップルだとちょっと気まずいかも知れません。付き合いの長いカップルや夫婦であれば、スターの誕生秘話を知る感覚で観られるでしょう。モニカは恋愛にも奔放で、失敗してもすぐに別の男性が現れます。そんな彼女の男性を惹き付ける魅力については、男女で話し合ってみるとおもしろいと思います。ただし感情移入し過ぎて自分たちに置き換えて考えるのはNGなのでご注意を。 |
PG-12なのでキッズは保護者と一緒なら観られますが、モニカの母親としてのダメな部分も多く描かれているので、高校生くらいになってもう少し大人の感覚を理解できるようになってから観ることをオススメします。ティーンはモニカと父親、娘、仕事関係の人など、人との関わり合い方に注目して観ましょう。夢を叶えることは簡単なことではありませんし、努力も必要です。でも周囲の人たちとの関わり合いもまた自分の人生を左右していくものです。モニカは不器用なタイプでたびたび人と衝突してしまいますが、自分ならどうやって周囲と関わっていき夢を叶えるのか考えてみてください。 |
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2014.11.17 TEXT by Shamy