2018年2月9日新潟、長岡先行公開、2月17日より全国公開/PG-12
日活
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本作は、同級生を殺した小学生の少女が、犯罪史上、最も可愛い殺人犯として“サニー”の愛称で人気を得て、十数年後、狂信的なファンに人生を狂わされるというもの。“小学生が人を殺した”“殺人者が人気を得る”という設定だけで強烈な物語なんだろうと想像できますが、思っていた以上に手が込んだストーリーになっていました。痛々しいシーンも多く、緊張感が耐えませんが、終盤は意外なテンションになってきて、サプライズもあります。ピエール瀧、リリー・フランキー、駿河太郎など個性派俳優が脇を固めていますが、なかでも門脇麦の存在感がスゴかったです。役柄的にという部分はもちろんありますが、登場した瞬間にピリッと緊張感を増幅させてくれます。ネット社会に生きる屈折した人間達の様子が描かれていて、観ていて心地良いものでもないですが、現代の闇を描くストーリーとして観て頂ければと思います。 |
デートにはオススメできない、ダークなお話です(笑)。“サニー”という響きだけだと爽やかな映画なのかと思ってしまいますが、まだ相手の好みなどもよく知らないうちに一緒に観ると、リアクションに困りそうです。どうしても観たい場合は、ちゃんとあらすじを伝えた上で誘ってみてください。 |
PG-12なので、12歳未満の人は保護者の方と一緒に観てください。とはいえ、内容や描写の刺激の強さからして、正直なところ、12歳未満の人にはあまりオススメしません。せめて中学生以上向けだと思いますが、できれば誰かと一緒に観て、感想を共有して、殺人という罪の重さはもちろん、本作に込められたメッセージを正しく受け取って欲しいなと思います。 |
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©2018『サニー/32』製作委員会
2018.2.7 TEXT by Myson