2011年6月24日(金)より全国公開
パラマウント ピクチャーズ ジャパン
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製作がスティーブン・スピルバーグで、監督・脚本がJ.J.エイブラムスのコンビで期待しないはずはないですよね。最近の傾向からして最新技術を使ったり、この2人がどんな斬新なことをやるんだろうと思っていましたが、逆に原点回帰と言える内容だったのが意外だったし新鮮でした。ストーリーの軸が子どもたちによる映画撮影なのですが、“スピルバーグ少年”と“J.J.少年”がこの作品をとても楽しんで作っている光景が目に浮かぶようです。観ているこちらも映画を好きになった子どもの頃のことを思い出しました。『グーニーズ』『E.T.』を観たときに感じたあの何とも言えない感覚が蘇ってきて、童心にかえって観ていたような気がします。 今どき3Dで作りそうなものを2Dで撮り、俳優はほぼみんな無名、登場人物はすごく地味というかダサいと言っていいくらいですが、“敢えてそうしている”というのがまた憎い。スピルバーグの過去の傑作『激突』の雰囲気も感じました。と同時にこういう脚本と演出にしてきたあたり、J.J.のスピルバーグへのリスペクトも感じますね。 天才2人が内容で勝負している映画です。見事です! |
いろいろな映画へのオマージュだと理解できる映画に詳しいカップルは結構盛り上がると思います。それほど詳しくなくてももちろん楽しめますが、あまりにも映画知識に差があると、片方だけが盛り上がって、ズレを感じるかも知れません。逆にそれを承知の上でひとまず一緒に本作を観て、「復習がてらJ.J.エイブラムスやスピルバーグの過去の作品を一緒に観てみよう」と誘ってみても良いでしょう。そしたら、映画館デートだけでなくお家でもデートできますもんね〜。 |
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2011.6.11 TEXT by Myson