2013年8月10日より全国公開
東宝
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この作品は妹尾河童の自伝的小説“少年H”の映画化で、戦争の時代を生きたHと呼ばれる少年とその家族の物語が描かれています。少年Hにはちゃんと肇(はじめ)という名前があり、単にセーターに名前のイニシャルのHが刺繍で入れてあったことからあだ名がHになったという小中学生にはありがちのネーミングで(笑)、それがそのままタイトルになっています。 小学生には小学生なりのこの時代の捉え方があり、当時は反日精神を思わす発言や行動を少しでも取っただけで警察に連行されたりしてしまう世の中なので、そういったことを目の当たりにして少年Hは「何で?どうして?」という大人の事情抜きの子どもらしい気持ちを抱いています。そうかと思いきや戦争中は父親の代わりに母親を守るという使命をきちんと貫き通す大人らしい一面もあり、見ているこっちも頼もしいなと思いました。 実生活でも夫婦の水谷豊と伊藤蘭が、本作でも自然で微笑ましい優しい夫婦役を演じていました。特に水谷豊の父親としての発言は思わず泣けてしまうものもありました。ほかにも小栗旬、早乙女太一、佐々木蔵之介など脇役がかなり豪華なのも魅力で、出番は少なくとも心に残る重要な役柄を演じているので注目してください。本作はただ戦争の悲痛な場面だけを描いた作品ではなく少年Hとその家族の心温まる物語です。ぜひ家族で観てみてください。 |
デートで観ても大丈夫です。戦争を扱った映画ではありますが、観終わってから気が重くなることはなくむしろ頑張ろうと勇気をもらえる作品なので後味は悪くありません。水谷豊のお父さん役は紳士的でとても素敵ですし、彼にもぜひ見習ってもらいましょう(笑)。すでに子どもがいる夫婦やこれから結婚するカップルはぜひ観て家族とはどういうものなのか勉強してください。 |
キッズもティーンも観て欲しい作品です。戦争の歴史を知る意味で観るのもありですが、家族の大切さを感じて欲しいです。子どもらしくふざけていておもしろい場面もありますが、いざというときにお父さんの代わりにお母さんを守る中学生の姿は頼もしく、1人の立派な男に見え成長を感じます。ぜひ少年Hの姿から素直な心と自分の信念を貫くことの大切さを学んでください。 |
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© 2013「少年H」製作委員会
2013.8.5 TEXT by Shamy