殺人罪で投獄された妻の罪を晴らすことができず、夫が最後に取った手段は妻を脱獄させること。監督がポール・ハギスだし、主演はラッセル・クロウだし、この奇想天外なストーリーを始めは真面目に観ていましたが、だんだん『96時間』(リーアム・ニーソン主演で、娘を奪われ救出するためにやりたい放題暴れまくるむちゃなおやじの作品)に見えてきました(笑)。でも今回の主人公ジョンの職業は大学の教授。演じているのがラッセル・クロウだから強くて何でもできちゃうキャラって思ってしまいそうだけど、いやいや普通の人がそこまでできないんじゃないの?と思いつつ、ちゃんと前半は悪戦苦闘しているので許してあげましょう(笑)。で、その前半はジョンの鈍くささにドキドキしながら、後半はあまりのジョンの成長ぶりに目を見張り、もう粗は探さずに観てあげようという気持ちで楽しみました。妻を脱獄させるという設定はロマンチックにも思えますが、やっぱり奇想天外すぎてちょっと話に入り込むには苦労しましたが、さすが主人公ジョンは大学教授だけあって、綿密に計画を張り巡らせるだけの頭脳を持ってたんだなと、最後にちょっとやられた感はありましたよ。 |
タイトルに「残酷メルヘン」とついているので、ホラーが苦手な女子は構えて観てしまうかもしれませんが、男性がこういった映画にどんな反応をするのかという、新たな面を見極めるためにもチャレンジしてほしい作品です。
元々ホラー好きの二人にとっては、少し物足りないくらいかも知れませんが、楽しめる作品だと思うので、興味半分で観に行くのも良いでしょう。
実際のところ怖いシーンは少ないので、観やすい作品だと思いますが、1日の楽しいデートをこの映画で締めくくると後味が悪いかもしれないので、特に付き合いたてのカップルには注意が必要です。 |