2015年5月23日より全国公開/PG-12
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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本作は『第9地区』『エリジウム』のニール・ブロムカンプ監督作。ニール・ブロムカンプ監督作ではお馴染みの俳優シャールト・コプリーが(俳優本人の姿は全く見せず)CGにより主演でAI搭載のロボット、チャッピーを演じています。これまで映画で描かれたAI(人工知能)はたくさんありましたが、本作のチャッピーはかなり人間味があり、彼が体得していく人間的キャラクターはとてもオリジナリティがありユーモラスです。ギャングに育てられていくという設定がまたおもしろくて、そのギャングを演じる役者がさらに個性的でインパクト大!ギャングのニンジャとヨーランディを演じた2人はケープタウン(南アフリカ)出身のラップグループ“ダイ・アントワード”のメンバーで、ニンジャ、ヨーランディ・ヴィッサー。世界では既に大人気のグループとのことで、そのままの名前で映画に出ているのでファンも喜びそうですね。彼らの音楽の世界観がそのまま反映していると思われる劇中のアジトも独特のセットでとても興味を引かれました。他のキャストもおもしろい組合せで、チャッピーを生む開発者を『スラムドッグ$ミリオネア』のデーヴ・パテル、チャッピーと同型のロボットを開発する会社の社長役をシガニー・ウィーヴァー、同会社で別のプロジェクトの開発者をヒュー・ジャックマンが演じています。 |
気まずくなるようなラブシーンもなく、血まみれになるような残酷なシーンもないのでデートで観ても大丈夫です。SF映画ではありますが、ストーリーは人間ドラマの要素が多いので、普段あまりSF映画を観ないという方でも観やすいと思います。切ないストーリーではありますが、主人公がロボットなので、どこまで感情移入できるかに個人差は出てくると思います。多少好き嫌いは出そうな要素があるので、初デートなど無難な路線でいきたいデートには向いていないでしょう。 |
PG-12なので、小学生までのキッズは大人と一緒に観ましょう。ティーンは問題なく理解できると思いますが、AIというテーマを通して、人間とは何か、人間とAIの違いは何なのかなど、いろいろと考えてみるのも良いでしょう。もちろん、あまり難しく考えずにまずは楽しむというスタンスでもオーケーです。チャッピーの世話をするギャングたちの文化もなかなか個性的でおもしろいので、ぜひ注目して観てみてください。 |
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2015.5.11 TEXT by Myson