大女優のサリー・フィールドは、さすがこういうコメディをやらせてもうまい!妄想中のアホ面が最高に笑えます。本作は、60歳を過ぎた独身のドリスが、新しく会社にやってきた若いイケメンに一目惚れしてしまい、恋愛的妄想にふけり、どんどんエスカレートしていくというストーリー。ドリスの暴走ぶりはとても痛々しいし、ストーカーギリギリではありますが、なぜか憎めないチャーミングなキャラクターになっているのは、サリー・フィールドの名演があってこそ。ドリスが惚れるイケメンは、マックス・グリーンフィールドが演じているのですが、私は海外ドラマの『New Girl 〜ダサかわ女子と三銃士』での彼の印象が強くて、今回のような割と正統派なイケメンを演じているのがすごく新鮮でした。
年齢的に恋の相手としてはなかなか見られない現実も描かれていて切なくなる部分もありますが、ドリスが恋をすることによって、若い人達と交流したり、ファッションやメイクを改めて楽しんだり、どんどん綺麗に若返っていく様は、年齢を問わず女子が共感するストーリーだと思います。とても楽しくて笑えるので、ストレスを解消してリラックスしたいときにオススメです。
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ラブシーンは出てくるものの、あくまで60歳のおばあちゃんドリスの妄想シーンなので、気まずくなるような過激なものではなく、笑えてほっこりすると思います。何歳になっても恋は人を輝かせるというのがビシビシ伝わってくる作品なので、カップルで観るのにもピッタリの題材だと思います。 |
キッズ目線でおばあちゃんの恋愛物語を観るとどんな風に映るのか想像がつきませんが、観て問題はないと思います。ティーンの皆さんは、ドリスの心情を想像するにはまだピンとこないかも知れませんが、劇中で皆さんと同じ年頃の少女が出てくるので、彼女の目線で観てみると楽しめるのではないでしょうか。とはいえ、あまり観る人の年齢を問わず、普通に観て笑える楽しい作品です。 |