ターミネーター：新起動／ジェニシス

シリーズ前作では、過去にタイムスリップして未来を変えるという設定上で同じポイントを軸にお話が展開していましたが、タイトルに“新起動／ジェニシス”とついているように、今回から展開が変わります。とはいえ、前作とは深く繋がりがあり、特に1作目、2作目はおさらいしておいた方が理解が深まります。見どころはいくつかあるのですが、まずはシュワちゃんが演じるターミネーターが新旧バトルを見せる点です。時代を感じさせる若いシュワちゃんの見た目がちょっと笑えますが、お約束のスッポンポンで思いっきり戦っているのも笑えます。で、彼の身体の大きさとマッチョな身体がやはり説得力があるんですよね。重量感と厚みがあるので見た目は人間だけど中身はロボットというのがとてもリアルに感じます。そして、もう一つの見どころはジョン・コナーです。ジェイソン・クラークはとても良い俳優だと思ってましたが、なぜ彼がジョン・コナー役なのかはちょっと違和感がありました。でも観て納得。ネタバレするので深くは語りませんが、今回のジョン・コナーの設定を知った上では、この役はジェイソン・クラークの年齢、見た目でピッタリだと思います。イ・ビョンホンのターミネーターはかなりハマってましたが、ここは意外に前菜的なシーンで、シリーズ2作目でロバート・パトリックが演じたT-1000のイメージを蘇らせるのに有効だったと思います。あと個人的にテンションが上がったのは、マット・スミスの登場です。ここも深くは言えませんが、最近活躍目覚ましいマット・スミスの雰囲気をうまく使った役柄だと思います。
相変わらずタイムスリップものは少々ややこしいですが、考え出すとキリがないので割り切って観ました（笑）が、やはりヒットシリーズなので安定感があるなと感じました。前作も振り返りたくなります。これを機にシリーズ前作も観ることをオススメします。