ちょっといらっとくる大学生記者たち、そしてトロールハンターらしき変なおっさんの登場…、彼らだけしか登場してこない序盤は舐めてましたが、トロールが出てきた途端にこりゃすごいと思いました。全体的なテイストはB級映画なんですが、トロールの演出にはお金がかかっている感じで、なかなかの迫力です。そして、だんだん観ていくうちにこのトロールハンターのおっさんの味も出てきて、終わる頃には何だかわからない親近感と満足感が(笑)。それとなんと言っても印象深いのが劇中で大変大事な要素として出てくる「トロール臭」。匂いで気付かれてしまうので、潜むためにおっさんがトロール臭を体中に付けているのですが、これがかなり臭そう。もちろん実際の臭いは不明ですが、映像からそのクサさが漂っていてナイスです。恐れながらも臭ってみたい…な〜んて(笑)。
怖い映画じゃないかと警戒してしまう女子もいると思いますが大丈夫。ノルウェーの妖精トロールはキモカワで、凶暴ですが、おつむの弱さが笑えます。っていうか妖精には全然見えませんが、妖精もいろいろなんですね。ぜひ気楽な気持ちで楽しんで欲しい一作です。
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バリバリの映画デートというよりも、森に2人で探検に行くようなつもりで観賞してください。映画のキャッチコピーでは、ノルウェーの妖精トロールが本当にいるとアピールしてますが、実際のところは各自の想像にお任せするとして、マジの気合いで本当の話なんだという前提でストーリーのあら探しをしてはおもしろくありません。そもそもこのトロールハンターのおっさんがインチキ臭いので、そのあたりを逆に楽しんで欲しいです。ちょっと不思議な雰囲気を持った作品ですので、ノルウェーの森をハラハラドキドキ探検するデートとしてお楽しみください。 |