2017年12月23日より全国順次公開
シンカ
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1964年、天才振付家モーリス・ベジャール率いる20世紀バレエ団が、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの「第九交響曲」で踊った伝説のステージ。それは世界でセンセーションを巻き起こしましたが、2007年にベジャールが亡くなり、再演は不可能とされてきました。でも、2014年、東京バレエ団とモーリス・ベジャール・バレエ団が共同制作として、再演を実現。本作はそのバックステージを収めたドキュメンタリーです。とはいえ、本作は準備やリハーサルの様子を追っただけのドキュメンタリーではありません。どちらかというと、バレエダンサーの生き様にフォーカスした構成が印象的です。監督自身の両親がバレエダンサーというのも興味深い点で、バレエダンサーとして生きるとはどういうことなのかを問う内容は、どんな職業にも当てはめて観られるので、バレエに精通していない人にも身近に感じられる部分がありました。 それにしても、バレエのドキュメンタリー映画の多さに驚かされるのですが、それだけファンが多いということなんでしょうね。そこまで多くの人を魅了するバレエについて知りたい方は観てみてはどうでしょうか? |
バレエに少しでも興味があるなら、デートで観るのもありだと思いますが、初デートなど、相手の興味や好みがまだわからないうちは、避けたほうが無難です。芸術家として生計を立てている人や、バレエダンサーのように身体が資本の仕事をしている人とお付き合いしているなら、一緒に観て、鑑賞後に語れる部分はあると思います。 |
ドキュメンタリーは、キッズには少々退屈に思えるかも知れませんが、バレエを習っている人なら、興味深く観られると思います。監督自身がバレエダンサーの両親のもとに育っていて、娘としての視点も描かれているので、芸術系の仕事をされている一家なら、家族で観て、お互いの感想を語り合うのも良いでしょう。 |
© Fondation Maurice Béjart, 2015 © Fondation Béjart Ballet Lausanne,
2017.12.20 TEXT by Myson