2012年7月14日より全国公開
東宝東和
公式サイト 予告編
1988年10月にアラスカで実際に起きたできごとからインスパイアされて作られた物語。インターネットがまだない時代にアラスカから発信された「氷の中にクジラが閉じ込められた」というニュースにあらゆる思惑の人が注目し、奔走します。クジラを助けたい理由は、皆それぞれで必ずしもクジラがもともと好きだったからという理由ではありません。それでも1つの思いとなっていくという様は奇妙でおもしろかったです。でも、私たちの日常の世界では正直こういう感じで成り立っている部分がほとんどで、綺麗事だけではなくて、利害関係のもとに成り立っている。それでも最終的にみんなが喜ぶ結果になれば良いじゃないかということですが、それをうまく表現した映画だと思いました。変に感動作にしているというのではなく、ドライな部分はドライに描いている点が私は共感したし、おもしろかったです。 |
動物映画としてイメージする方は「お涙頂戴」なのかと思われるかも知れませんが、そういう安直な映画ではなく、社会派ドラマでもあるので、知的なカップルにオススメです。でも、クジラ捕獲の話も当然出てくるので、その辺の話題に熱すぎる彼氏や旦那を誘う場合は注意しましょう。観賞後に蘊蓄ばかり聞かされて、せっかくの映画の余韻を壊される可能性があります。基本的に映画そのものとしては、心温まるストーリーですのでご安心を。 |
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2012.6.2 TEXT by Myson