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2011年6月25日より全国公開
東映
公式サイト
 女性にとって老いは怖い。でも、本作は老いに向き合い、強く生きていくいろいろなパターンのおばあちゃんが登場するのでとても前向きになれます。70歳で姥捨て山に連れてこられた主人公カユが一番新米なのですが、上は100歳の長老もいて、年上のおばあちゃんからしたらいくつになっても自分より若い女性は「小娘」扱い。「小娘」というセリフがよく出てきますが、70歳のカユが小娘に見えてくるから不思議です。 本作は「デンデラが女性だけの集落」であることにも意味があります。女性であることの意味が後半でより掘り下げられるのですが、女性として生きることとはどういうことなのか考えさせられます。おばあちゃん達が戦う相手がだんだん別の対象になってしまう部分には意外性を感じつつ、拍子抜けな部分もありながら、あばあちゃん主役の映画らしからぬ血が飛び散る激しい映画で、東映らしい作品を久々に観た気がしました。いろんな意味で見応えがあります。女性にはぜひ観て欲しい映画です。 |
 デート向きとは言えないですが、デートで観るのもおもしろそうです。誰もが年を取るので、若い方も他人事だと思っていられないはずです。老婆達のパワフルな姿をお互いどう観たのか、最後にどういう感想を持ったのかを話し合うと、長く一緒にいられる価値観かどうか、相性をはかれる部分もあるかもしれません。 |
©2011「デンデラ」製作委員会
2011.5.22 TEXT by Myson
