原作は読んだことがありませんが、金持ちでエリートばかりが集まる男子校という世界観から期待する要素は、文句ナシに詰まっていて、楽しくて笑えて、最後は爽快な映画でした。美少年達の戦い、そしてブロマンス、さらにはふんどしダンスもてんこ盛り(笑)。ふんどしダンス(正式にはふんどし姿で和太鼓を叩いています)が終わった後も、しばし、ふんどし姿を続けさせられているキャラクターもいて、何度も後ろからのお尻ショットがあるのですが、これはお尻自慢の俳優しか役を受けられないなと、俳優業の苦労も想像してしまいました(笑)。このシーンに恥ずかしがる女子、喜ぶ腐女子と両方いると思いますが、基本は青春ドラマ。端から観るとばかばかしいけれど、いろいろな事情を抱えて、必死に学内選挙で戦う男子達の姿は、ある意味可愛いです。他にも、菅田将暉が演じる帝一のレトロなファッションは、女子が観ても楽しいでしょう。知らぬ間に観ているこちらも選挙を応援する立場になってしまいますが、若さ故の暴走と、若さ故の優しさの両方が描かれていて共感できるし、ちょっぴりビターなラストもひねりが効いていて気に入りました。帝一が生徒会長になれるのか、ぜひその目で確かめてください。 |
前述のふんどしシーンは、女子からすると男子の前で観るのはちょっと気まずいと思いますが、笑って観られる自信のある女子なら、デートで観ても良いのではないでしょうか。それ以外は気まずいシーンはなく、楽しく笑えるストーリーなのでカップルで観るのもアリですが、美少年がたくさん出てくるので、どちらかというと、女子同士で観てキャッキャッ言いながら観るほうが盛り上がりそうです。 |
生徒会選挙にまつわるストーリーなので、ティーンの皆さんには特に身近に感じられて、存分に楽しめると思います。程度や状況は違えど、ライバル、友達、恋人、親との関係など、共感できるポイントも多々あるでしょう。心理戦も多く描かれているので、人間関係を乗り切る上でのヒントも少し得られるかも知れませんよ。 |