2011年6月11日より全国順次公開
東北新社
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妖精の描写がおもしろく、ビジュアル的にも楽しめました。で、どうでもいいことなんですがベン・ウィショーが演じるプロスペラの手先となる妖精はほとんど全裸で足を組んだりして大事なところを隠しているのがちょっと笑えました。あとちょっと胸があるのが不気味で、妖精は男女どちらでもなく中性ということなのでしょうか?変なところに気づいた自分が気持ち悪いですが(笑)。 で、お話の方は意外に平和的で驚きました。予告編映像としてはおどろおどろしいのを想像していましたが、シェイクスピアの原作では男性だった主人公を女性に変えたことで、母性を感じさせる描写があり、原作にはないおもしろさが加わっているのではないでしょうか。 あとキャストがすごく豪華ですね。これだけの名優が揃っているだけでも見応えがあります。特に人間じゃない役は難しいと思いますが、ベン・ウィショーもジャイモン・フンスーも独特の空気感を出していて良かったです。プロスペラの娘ミランダ役、フェリシティ・ジョーンズもとってもかわいい。今後注目ですね。 |
シェイクスピア作品と言うとちょっと構えてしまう人もいるかも知れないし、大人の作品というイメージもあるかも知れないですが、シェイクスピア作品自体はとてもわかりやすいストーリーが多いです。本作も同様で、中学生以上なら問題なく楽しめる作品です。むしろファンタジーの描写などはビジュアルインパクトがあり、若者が観てもおもしろいと思います。主人公の娘とナポリ王の息子とのくだりはラブラブなので、付き合いたてのカップルなら共感も倍でしょう。ちょっとマンネリ化したカップルは舌打ちしちゃうかも知れないですが(笑)、こんなときもあったなと思い出す意味でも観に行ってはどうでしょうね。 |
2011.5.22 TEXT by Myson