2013年10月12日より全国公開
コムストック・グループ
公式サイト 予告編
「ティーンが殺し屋だなんてどれだけ残酷な映画なんだろう!?」と思っていましたが、実際に観ると印象ががらりと変わる不思議な作品でした。もちろん銃で撃ちまくるシーンもあるのですが、大人の殺し屋が主人公の物語とは内容が違いました。『ラブリーボーン』『ハンナ』のシアーシャ・ローナンと『シン・シティ』『旅するジーンズと16歳の夏』のアレクシス・ブレデルが2人組の主人公を演じています。やはり主人公がティーンなので、ティーンらしいお茶目な場面もたくさんありました。今回引き受ける殺しの案件を一度は断るものの新作ドレス欲しさに結局引き受けてしまったり、殺しのターゲットの家で待ち伏せしている間に寝てしまったりする間抜けなところもありました。ついつい「さっきまで私たちプロの殺し屋だって言ってたじゃん?」とツッコミたくなりましたが、そこがまたティーンらしさが出ていて良かったと思います。彼女たちの楽勝なはずの殺しの案件は思わぬ方向へと進んでいきます。殺しのターゲット、大人の殺し屋たち、そして2人の関係性までが問われていきます。ぜひ彼女たちの心理的な動きに注目して観てみてください。 |
ロマンチックさを求めないデートであれば観ても良いと思います。主人公が殺し屋なので人を殺すシーンも出てきますが、ティーンが殺すというだけありかなりシュールでサラッと描かれています。なのでよっぽど血が苦手な女子でなければ観ることができると思うのでチャレンジしてみてください。内容としても最後は殺し屋の物語のはずなのにほっこりしてしまうようなシーンもあるので、観終わってからぜひ2人で感想を話し合ってください。 |
ティーンが殺し屋の物語ですが、物語そのものには友情や人との関わりについて描いた意外とドラマチックな部分があるので、大人と一緒であれば観ても良いと思います。中学生以上のティーンは彼女たちのように物欲やお金欲しさに頼まれごとを引き受けるとろくなことがないということをまず教訓にしましょう(笑)。それから主人公2人の人間関係を中心に観て、今自分の周りにいる友だちと家族の大切さを感じて欲しいと思います。 |
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2013.10.2 TEXT by Shamy