2016年4月29日より全国公開
ワーナー・ブラザース映画
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こんな言い方をすると大変失礼ですが、物語の設定からして、もっとチープな仕上がりになっちゃってるだろうと舐めてました。が、む〜っちゃおもしろかったです(笑)。キモイ、でも観ちゃう、キモイ、でも観ちゃう…の感情の波に襲われるだけでもやられた感があるのに、「人間がある生物に対抗するために、同様な種に変身して戦う」というぶっ飛んでいて実にアホらしい発想に感動(笑)。こんなにどうしようもなくアホ感全開なくせに、しっかりとしたスケールで描かれているし、生物について勉強になる解説もあったり、余計に憎いです。そして、山Pの使い方が贅沢!せっかくの山Pのビジュアルも敢えて活かさず、クライマックスでは跡形もないくらいに変身させちゃう大胆さも気に入りましたよ(笑)。肝心の“ある生物”達については、いくらマッチョ好きでも、このマッチョな生物は好きになれませんが、人間に近い風貌をしているのに、ちゃんとその生物独特の動きや特徴は反映されている部分に圧巻でした。で、結末まで観て「結局どないやねん!」というパターンですが、この映画はそういう細かいこと気にしちゃダメ!この映画の遊び心をぜひご理解の上、皆さんも楽しんでください。 |
根本が火星で“ある生物”を退治する話なので、ロマンチックなムードになれそうなシーンは数少ないですが、ラブの要素はちょっとあります。“ある生物”について正体を知ると引く人のほうが多いと思いますが、火星で進化して見た目は異星人といった感じなので、思ったほど抵抗感はありません。人間たちも別の生物に変身するという設定なので、鑑賞後は自分達ならどんな生物になりたいかなど、どうでも良い気楽な会話で盛り上がれます。 |
小さいキッズにはだいぶ怖いのではないかと思いますが、小学生高学年以上ならむしろこれくらい気持ち悪いほうが興味が湧くのではないでしょうか。キモカワとは言えませんが、どことなく愛嬌を感じさせる進化した火星生物達は、超強いので、なかには「かっけぇ!」と思ってしまう人もいるかも知れませんね(笑)。“ある生物”と戦う人間達も変身しますが、昆虫図鑑のような解説のシーンが何度か出てきて、ちょっと勉強にもなります。 |
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©貴家悠・橘賢一/集英社 ©2016 映画「テラフォーマーズ」製作委員会
2016.4.19 TEXT by Myson