2010年8月28日より全国順次公開
ヘキサゴン
子供が主人公のほのぼのとした作品かと思いきや、子供の頃は前半少しだけで、あとは大人になってからの話です。国家主義が色濃く残る時代の中国で生まれた実在のバレエの天才が、アメリカで夢を叶える代わりに家族を捨てて亡命しなければいけなかった体験や、その後の彼の苦悩を描いているのですが、思わぬ方向にどんどん展開していくので驚きました。中国って大変な国だなとびっくりしました。栄光を手に入れてもこんなことになるなんて…。でも結末は良い感じで終わります。 主演のツァオ・チーもツンシン(役柄)と同じく北京の舞踏学校で学び、そのあと英国ロイヤル・バレエ学校に入った逸材なので、劇中にふんだんに使われたバレエシーンも見応えがあります。バレエ、恋愛、政治…という要素の意外な組合せが楽しめる映画でした。 |
©Last Dancer Pty Ltd and Screen Australia
2010.8.3 TEXT by Myson