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2013年8月9日より全国公開
ロングライド
公式サイト 予告編 特報映像
 確かだと思っていた愛がだんだんと姿を変えていく様子が美しい映像と共に描かれています。正直なところテレンス・マリック監督作品は私にとっては難しく、今回もすべてをきちんと理解することができたのかはわかりません。なので真剣に話を追うというよりは美しい景色を眺めるような感覚で観ました。 ベン・アフレック、オルガ・キュリレンコ、レイチェル・マクアダムス、ハビエル・バルデムといった豪華キャストが共演しているのが本作の魅力で、それぞれが表現力勝負で演技をしています。テレンス・マリック監督は基本的に台本を役者に渡さず、役の設定やセリフに関するメモだけを渡してあとは口頭でやり取りしながらシーンを作っていったそうです。セリフがほとんどなく、それぞれの俳優がアップに映ることが多いので表情でものを言うようなシーンがたくさんありました。ですがさすが俳優ひとりひとりが監督と共に役を作り上げてきただけあって、幸せな気持ちや切ない気持ちが観ている側にもきちんと伝わってくるから不思議です。こういう抽象的に描かれた作品に出会う機会はなかなかありあません。あれこれ考え過ぎずにぜひ感性を研ぎ澄まして本作を観て欲しいと思います。 |
 テレンス・マリック監督作品を過去に観たことのある２人なのであればぜひ本作も観て欲しいと思います。何も知らずに豪華な出演者だけに惹かれて観に行くと、抽象的な表現に対し「難しい映画だった」という感想になってしまうので、事前にテレンス・マリック監督の作風をある程度調べてから観に行くと作品への理解が深まります。それとちょっと怖いかも知れませんが（笑）、本作は愛がだんだんと変化していく様子が描かれているので、今の２人の気持ちにズレがないかを確認するのに有効です。もしくはベン・アフレックが演じる主人公を反面教師として観るのもありです。 |
 親子で一緒に観る上で問題はないのですが、キッズが内容を理解して観るには難しいでしょう。高校生ティーンであれば興味を持つ人もいると思いますが、事前にテレンス・マリック監督のほかの作品を観た上で本作に臨んだ方が世界感を理解できると思います。もしくは芸術的観点から本作を観て美しい情景や役者が何を伝えたいのかあえて事前知識なしで考えるのもおもしろいでしょう。 |
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2013.8.5 TEXT by Shamy
