強烈でした!先に園子温監督の『恋の嵐』を観ていたのでちょっと免疫があった分、思ったより衝撃は抑えめではありましたが、園子温監督作としてこれを一番初めに観てたらもっと怖いと思ったかも。とにかく冒頭から最後までずっと緊張感漂うシーンばかりなので、観てるだけなのにエネルギーを消費した感じ。そういう意味では体感映画ということで充実感がありました。そして、全員毒されているのが本当に怖い。でも同時に、頭がおかしいおじさんの言葉にたまに筋が通っているような正しく聞こえる言葉があるのが余計に不気味でした。 でもちょっと気になるのは、ここまで性描写が必要なのかということ。本能、快楽、狂気…人間の根底にあるものの象徴として描いているのでしょうか?泥臭くて、人間臭い部分は性的シーンによって、よりリアルに感じる部分もありつつ、女性同士の絡みのシーンはちょっと意図がわからなかったです。あのシーンに違和感があり、その後の性描写のシーンが男性観客向けのサービスカットなのかとかちょっと思ってしまったのは、私が女性だからでしょうか? ま、それは置いといてインパクトはすごかったので総合的にはおもしろかったです。 |
2012.5.3 TEXT by Myson