2018年10月6日より全国公開/R-15+
ファントム・フィルム
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アリシア・ヴィキャンデルがとてもキュートで、デイン・デハーンはすっかり色気が増して、2人が演じるラブラブなシーンが素敵でした。カーラ・デルヴィーニュが、しれ〜っと小悪魔的な役で出ているのにも注目です。一方、ジュディ・デンチ、クリストフ・ヴァルツといったベテラン俳優達の存在感も半端なく、2人のおかげで重厚感も増しています。そして、本作の原作としてフェルメールの絵画の世界を小説にし、『プライドと偏見』『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』の原作者としても知られるデボラ・モガーが、本作では脚本にも参加。ここまでの情報だけで、間違いないと思う方も多いのではないでしょうか。でもさらに興味深かったのは、タイトルの通り、“チューリップ・フィーバー”をテーマにしている点。芸術家が主人公の作品はたくさんありますが、本作はチューリップで一攫千金を狙える時代に生きた人々の群像劇としてのおもしろさもあります。前半は活気と希望に満ちたシーンが多く、後半は現実を突きつけられる内容になっていますが、落ちつくべきところに落ちついたと感じる結末はある意味新鮮。17世紀のオランダが舞台になっていますが、身の程を知って生きるしかない世相をヒシヒシと感じました。ラブストーリーとして観ても、人間ドラマとして観ても、楽しめますよ。 |
結構ヌードが多いです。アリシア・ヴィキャンデル、デイン・デハーンともにただただ美しく、裸体もいやらしくは見えませんが、そうは言っても初デートや友達以上恋人未満だと、少々気まずいかも知れません。内容としては、ユーモラスな展開もありつつ、重みのあるテーマも扱っているので、見応えはあります。1点、本作の中の世界では生きていくために仕方がないのですが、女性の図太さ、ずる賢さも描かれているので、映画に感化されやすい男性を誘うと、微妙な反応になる可能性があります。 |
どの部分が“R-15”という判断に至ったのだろうと不思議ですが、とにかく15歳未満の人は観られません。ただ、大人の事情に振り回される若者達の姿を描いており、若気の至りと思える部分も多々描かれているので、ティーンの皆さんにとっては親近感の湧く内容だと思います。親子で観るのは気まずいと思うので、友達と観るか、1人で観るのをオススメします。
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2018.9.26 TEXT by Myson