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ニューヨーク　眺めのいい部屋売ります

2016年1月30日より全国順次公開
スターサンズ
公式サイト

モーガン・フリーマンとダイアン・キートンが演じる夫婦がとても素敵で、息がピッタリ。でもこの2人、これが初共演だそうですよ。それでもこんなにシックリと夫婦役を演じるとはさすがですね。この共演を観るだけでも価値のある作品だと思いますが、もう一点嬉しかったのが、『セックス・アンド・ザ・シティ』のミランダ役でお馴染みシンシア・ニクソンの登場。舞台がニューヨークという部分も“SATC”とリンクして、「よ！出ました」と心のなかで喜びました（笑）。
私は1度しか行ったことがないですが、映画や海外ドラマで多くの作品の舞台になるニューヨークは大好きな町です。そんなニューヨークの物件事情が伺える本作は本当にいろいろと興味深い点があったのですが、ビックリしたのが物件の高さです。「エレベーターもない古い建物なのに、そんな高い値段なの！」と驚く価格で、いかに地価が高いかを実感しました。でも、そんな価格でも主人公のような普通の老夫婦が売買交渉をしていて（ブローカーを通してですが）、そういう場面を観るだけでも、ニューヨークで生きるには年齢なんて言ってられないと思いました。なので、本作ではエレベーターが無く、階段の上り下りが大変だと引越を考えている老夫婦が主人公ですが、大変なのは階段だけじゃないなと、ニューヨーカーの強さを知った気がします。最後に彼らがどういう決断をしたのかは映画を観て頂くとして、若いもんも負けてられないなと思わせてくれる作品です。ぜひ、老若男女に観て欲しいと思います。

ニューヨークという大都市で引越を考えている老夫婦が主人公なので、これから家を買おうと考えている夫婦で観ると、国は違えど、少し参考になる部分があるのではないでしょうか？もちろん、引越を考えていなくても、まだ結婚していなくても、何を基準に住むところを決めるのか、大事な家を手放すのかどうするのかなど、これから一生連れ添っていくつもりの本命と観ると、将来のことをいろいろと話すきっかけになるし、相手の価値観も見えると思います。

主人公の立場で観るにはまだまだ感覚は掴めないと思いますが、劇中では可愛いキッズも登場するので、その子の目線でいろいろな物件を見学する気分で、気楽に観てみても良いかも知れません。小学生高学年以上なら、内容は充分わかると思います。金額が何度も飛び交いますが、1ドルは今日本円で何円になるのかなど調べてから観ると、「すごい高額の取引だ！」とハラハラ感も楽しめますよ。

2016.1.19　TEXT by Myson

ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります

ニューヨーク　眺めのいい部屋売ります