この映画は1964年に作られ、原作は「長ぐつのヒッピ」や「ロッタちゃん」を生んだ世界的児童文学作家アストリッド・リンドグレーンの「わたしたちの島で」です。子どもたちと動物の姿にすごく癒されるステキな物語ですが、泣かせようとするコテコテの動物ものというのではなく、スウェーデンにある架空の島を舞台に描かれる子どもたちのちょっとした成長物語となっています。主人公の少女チョルベンと友だちのペッレ少年、お話好きの少女スティーナが、子どもらしい素直さと生意気さがあり可愛くてたまりません。大人たちも優しくてのどか、島全体が優しさに包まれています。動物たちものんびりしていて人間とまさに共存している様子が伝わってきますが、子どもたちがペットとして動物を可愛がるだけでなく、動物の本来のあり方も大切にしようとする気持ちが表れているのにとても共感できます。白夜などスウェーデンの独特な雰囲気も楽しめる心温まる作品で、ファッションやインテリアも可愛いので女子にオススメですよ。 |
海辺の島ののどかな日々を描いているので、物語の展開が激しい作品じゃないと満足できない人には向いていませんが、癒し系の映画で毒々しい要素が一切ないので、デートでもピッタリです。素直にすくすくと育つ子どもたちの姿を観ているだけで癒されますが、子どもについて考えるきっかけとして、結婚を意識しているカップルや夫婦で観るのも良いでしょう。 |
ぜひキッズにもティーンにも観て欲しい作品です。ペットが欲しいと思い始める人もいると思いますが、楽しいだけではありません。この物語に出てくるチョルベンやお友だちは動物が大好きでとても大事に育てますが、自分本位ではなくちゃんと動物たちのことを考えています。ペットを飼いたいなと思っている人がいたら、チョルベンたちのそういうところを見習って欲しいと思います。 |