2018年9月1日より全国公開
ビターズ・エンド
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ボサボサでロン毛姿の東出昌大は新鮮だったし、唐田えりかも役柄にハマっていて、キャストの新鮮な姿にまず引き込まれました。伊藤沙莉は関西出身ではないようですが、関西弁がとても上手でビックリ。彼女が演じた役は観客の目線に近いので、こういった設定でも入りやすくする役割を担っているように思いました。大好きな人が突然いなくなって、彼にそっくりな人が現れて、その人とまた恋をするというシチュエーションは、残酷ではありつつ、愛の本質を見抜くには絶好のシチュエーションなのかも知れません。後で出会った彼については、彼自身を好きなのか、忘れられない人にそっくりだから好きなのかという疑念が浮かんでしまう設定ですが、ここまでそっくりでなくても、忘れられない恋を引きずったことがある人にとっては、身近な話なのかなと思います。唐田えりかが演じた、麦(ばく)にまっしぐらな朝子は、“それをやっちゃあ、おしまいよ”ということをいろいろとやらかしますが、ここは賛否が分かれそうで、友達と一緒に観ると、鑑賞後のトークが弾むと思います。恋の始まり方が少々奇抜なので、私は「自分なら、これはありえないな」と思ってしまいましたが(笑)、こういうフツーとは違う出会いだったからこそのストーリーになっていますので、情熱的な恋愛を本作で疑似体験してみてください。
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男性は特に複雑な心境になると思うので、デートで観るのはあまりオススメしません。後味は悪くないとは思いますが、女子同士で観たほうが鑑賞後にいろいろと話せて楽しいと思います。いつまでも引きずってしまう恋が描かれているので、同じ状況の人は1人でじっくり観て、自分を客観視するのも良いかも知れません。 |
こういう恋愛の感覚がわかるのは、高校生以上かなと思いますが、描写は現実的ながら、ファンタジックな要素もあるので、まだ恋をしたことがないティーンが観ると、いろいろと妄想が膨らんで楽しめるかも知れません。同時に、恋愛の生々しい部分も描かれているので、今後の参考に観るというスタンスでも良さそうです。 |
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2018.8.22 TEXT by Myson