2017年9月9日より全国順次公開
シンカ
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まず「チャーリー・シーン、懐かしい!」って思う人も多いのではないでしょうか。プライベートな問題で世間をお騒がせしたので、もう俳優としての活躍を観ることはないかも知れないと思いましたが、本作で頑張っています。もっとでっぷりしちゃっているかなと思いましたが、意外とシュッとして億万長者役をこなしている点に、かつてのスターの意地が見えます。もともと舞台演劇だった“Elevator(原題)”を原案としている本作は、ほとんどのシーンがエレベーター内なのでこじんまりとしてはいますが、ウーピー・ゴールドバーグ、ジーナ・ガーションも出ているのでそれなりの作品に仕上がっています。9.11を忘れないというメッセージだけでなく、あらゆる人種が住むアメリカ社会の縮図として描かれている点で、今の時代に通じる内容だと感じ、興味深かったです。2001年のテロ事件から早くも16年が経ちますが(2017年現在)、それほど良くは変わっていないと思う世界情勢。それでもあの日を教訓にしようと、こうして映画界から呼びかける事も大事だなと思いました。 |
テーマ的にデートに特別オススメという内容ではありませんが、極限状態に陥ることでお互いの大切さを認識していくくだりは、最近うまくいっていないカップルにとっては目を覚ますきっかけになるかも知れません。上映時間も90分と観やすいので、思い立ったら観てみるという流れでも良さそうです。 |
9.11の背景を詳しく語る部分はないので、当時を知らないキッズやティーンは、自分で調べてみたり、大人から事前に話を聞いてから観ると良いでしょう。さまざまな立場や人種の人達が1台のエレベーターにたまたま居合わせて、逃げるために助け合う姿が映し出される本作。そのやりとりのなかには、最初は理解し合えなくても、努力すればわかり合えると思える場面もあるので、皆さんの日常の参考にもなるかも知れませんよ。 |
© 2017 Nine Eleven Movie, LLC
2017.9.4 TEXT by Myson