和のテイストと力強さで世界中にファンを持つ『アフロサムライ』の岡崎能士がキャラクターデザインを手掛け、劇団☆新感線の中島かずきが脚本を担当している本作。他にも名だたるクリエイター達が関わっているようですが、あまりアニメに詳しくなくても、クオリティの高さは充分に伝わってきます。舞台は戦国時代の日本ですが、和洋折衷な世界が新鮮で、色彩豊かに描かれているので、ストーリーはもちろん、画を眺めているだけでも楽しめます。現代のゴッサムシティとは勝手が違い、バットマンがいつもの武器や乗り物を使えないという設定も効いていて、予測不可能な展開に。さらに、(ネタバレするので詳細は伏せますが)日本のアニメ界が得意とする演出も、本作ならではの持ち味となっています。そして、アクションシーンも実写さながらの迫力なので、見応えあり。
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誰でも観やすい内容だとは思いますが、アニメに馴染みのない人には、少し突飛に感じる部分もあるかも知れません。なので、初デートや、相手の好みがまだわからない時期のデートには向いていないと思います。でもクリエイティブなお仕事をされている人なら、いろいろな視点で楽しんでもらえそうです。 |
キッズやティーンの皆さんには、実写のバットマンよりもこちらのほうが取っつきやすいかも知れませんね。画のタッチや演出がすごくカッコ良いし、85分という短い上映時間のなかに、要素が満載なので、飽きないで観られると思います。本作を気に入ったら、実写版も観てもらえると、本作で登場するキャラクターの位置づけもよりわかって、楽しさが増すと思います。 |