まず「100歳の少年って?」という疑問が解かれ、「なるほど!」となり、そこから先はじわじわと心が揺さぶられ、最後に涙が溢れました。ストーリー展開がすごくうまい!ここでは100歳の意味を敢えて書かないでおきますが、ぶっきらぼうなローズがオスカーの成長を後押しするのですが、彼女の説得方法が絶妙です。大人だけど子供の立場に立っていて、子供を一人の人間として扱っている部分にとても共感します。子供のことよりも「子供を失う恐怖」に震える両親の気持ちも、きっとお子さんを持つ方なら共感すると思いますが、まだ生きている子供でもうすぐ命が絶えてしまう子供にとって今何が1番大事なのか、親として大人として考えることはとても大変だと思いました。
この映画の良いところはローズの役に象徴されるように「率直に人と向き合う」「現実に真っ正面から向き合う」大事さを実感させてくれるところです。そして、子供から学ぶべきところが多いこと、子供は大人が思うより利口で大人よりも強いことに感動します。見せかけの優しさなんて要らないという立場ではローズもオスカーも同じものを求めていたのかも知れません。本当に良い映画でした。ぜひ多くの方に観て欲しいです。 |
デートで観ても良いと思いますが、私が観た実感では女友達や女同士の親子、または一人でじっくりと観る映画だなと思いました。いろいろなことに傷ついて実の子にさえ強がって優しさを見せられずに生きてきたローズの視点で観ても良いし、愛されているけど孤独なオスカーの子供心で観ても良いし、いろいろなところで感情が揺さぶられること間違いなしです。ですので、彼氏や旦那さんがあまり映画に興味が無くて途中で集中しなくなったり寝てしまうとこちらが興ざめしてしまうでしょう。鑑賞後に映画の余韻に浸りたくなる作品という意味でも、同じ感覚で観られる方か一人で鑑賞することをおすすめします。 |