2011年6月18日より全国公開
20世紀フォックス×ギャガ共同配給
本当に感動しました。これは実話をもとにした映画ですが、信じられないストーリーです。人間って、試練に遭ったときにどっちの考え方をするかによって運命が変わるんだなと改めて思いました。落ちてきた岩を恨んでもおかしくないのに、「この岩はこのときを待っていたんだ」と考える主人公。自分に降りかかった悲劇は、自分が今まで気付かずにいた大事なことに気付かせるためだと解釈します。すごいことですね。信じられない決断をし、それを実行する辛さを味わってもなお「ありがとう」という言葉を残すシーンには涙が出ました。 自由奔放で一人を心地良く思う主人公は、誰にも行き先を言わずに出かけてきたがためにこの状況に陥ってあらゆる後悔をします。さらに家族からの電話も面倒で無視していたこと、元恋人の気持ちを汲んでやれなかったことなど、本当はとても大事で幸せなことだったのに自分がそれから目を反らして、一人で生きている気になっていたということに気付きます。そんな主人公に自分を投影してしまう部分もあり、反省もしました。一人って楽だけど、誰かと一緒に生きているということの大事さに感謝しなければいけないと改めて思いました。ラストで「助けて」と言うシーンは、今までの人生で素直に「助けて」と周囲に言えずにいた主人公の気持ちもあったのではないかと思い、ここもズシッと心に響きました。 不器用な人、一人が好きな人には、余計に心に刺さる物語です。ぜひ老若男女問わず観て欲しい素晴らしい映画です! あと映像ですが、冒頭のシーンが何の関係があるのかわからなかったのですが途中で意味が出てきたり、こんな内容の映画なのにリズミカルでポップなシーンも入っていたり、ダニー・ボイル監督の独特な世界観が活きています。その辺もぜひ楽しんでください。そして、ジェームズ・フランコがかっこいいですよ〜。これまでいろいろな作品を観てきましたが今回は惚れました(笑)。 |
正直、途中で目を背けたくなるシーンがあるのですが、内容としてはぜひデートでも観て欲しい作品です。というのも人間は一人で生きているんじゃないというテーマがあり、普段何気なく隣にいる相手の大事さや、自分の身勝手さを痛感させられる内容なのです。きっと鑑賞後は相手に優しくなれると思いますので、ぜひ倦怠期のカップルは観に行ってはどうでしょうか?倦怠期に限らず、本当にたくさんの方に観て欲しい作品です! |
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2011.2.22 TEXT by Myson