2014年12月20日より全国公開
ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
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ベイマックスの丸みと柔らかさが体感できるような、すごく温かい気持ち、優しい気持ちにさせてくれる作品でした。兄弟のキャラクター設定、そしてこの2人を繋ぐベイマックスという存在の変容が、人間が持つ二面性を上手く描写していて、絶対に人を傷つけないようにプログラミングしているはずのベイマックスが巻き起こす展開にハラハラドキドキさせられました。心がわかるはずがないロボットだからこそ融通が利かなくてハラハラした展開を招くし、ロボットだけどプログラムしたのは愛を持った人間というところで機械的ではない愛ある行動が生まれます。最後の展開は少し想像はつきつつもやっぱり涙してしまいました。愛があるから憎しみは生まれ、憎しみを抱いた者はその発端となる相手を倒せば心が癒されるつもりでも、それは心のケアにならない。誰もがわかっているけれど陥ってしまう過ちを、改めてベイマックスが教えてくれます。そして、本作で描かれる兄弟愛に、たとえそばにいられなくても、自分を大切に思ってくれる人の存在は有り難いと、家族や友人達の顔が浮かびました。 他のキャラクターたちも予想以上に凝った設定で後半は映像的にも派手さを増し、子どもたちをより惹きつけてくれる演出です。大人、子どもそれぞれに見どころがあるように作られており、エンターテイメント的にもよくできていると関心しました。そして物語の舞台はサンフランソウキョウという、サンフランシスコと東京のイメージを合わせた世界になっているのですが、日本をこういう映画の材料に選んでくれたことを誇りに思わなければいけないと思いました。平和ボケと言われる日本でもギスギスした人間関係は溢れていますが、こういう映画がヒットして、周囲に優しくできる人が増えて、少しでも世の中が平和になると良いですね。 |
老若男女が楽しめる内容なので、どんなカップルのデートにもオススメです。ラブストーリーの要素は全くありませんので、ロマンチックなムードになる内容ではありませんが、優しい気持ちにさせてくれる内容なので、観終わった後はとても和やかなムードになれるでしょう。喧嘩したカップルの仲直りや、喧嘩とまではいかなくても険悪なムードになっているカップルは、一緒に観ると少し考え方が健康的になるかも知れませんよ。兄弟愛も大きなテーマなので、観終わったら自分たちの兄弟姉妹について話せば、お互いをもっと知ることができそうです。 |
ベイマックスだけでなく、他のキャラクターの活躍もカッコ良いので、キッズもティーンもワクワクしながら観ることができるでしょう。テーマはとてもわかりやすく、大切なことを教えてくれる作品なので、多くのキッズ、ティーンに観て欲しいです。観て感じたままの気持ちを大切にして、すぐにそれを普段の生活で行動に移せたらパーフェクト!親子で一緒に観て感想を語り合うのも良いですね。 |
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2014.12.8 TEXT by Myson