実話を基にした映画ですが、私は最後の試合の結果を知らないで観たので、途中で描かれるボルグとマッケンローの様子から、いろいろな想像が働いて、素直にハラハラドキドキを楽しめました。王者と新参者というスポーツ界には付きものの2人のキャラクター。冷静と情熱という両極端な要素が一つのテーマになっていますが、それはどちらかが良いということではなく、どちらも必要なんだという様子が描かれている点で、スポーツ選手でなくても、勉強になる内容だなと思いました。結局、両方をいかにコントロールするかが大事なんですよね。そして、日本では今スポーツ界のいろいろな競技で、スポーツマンシップを疑いたくなるような残念なニュースを多く聞きますが、本作にはこれぞスポーツマンシップと呼べる、素晴らしいシーンが描かれています。テニスに興味があるなしに関わらず、ぜひ観て欲しい秀作です。 |
主には勝負の世界の厳しさと、孤独な闘いのなかでも周囲で支えてくれる存在がいること、ライバルの大切さなどが描かれているので、男女共に楽しめる内容です。スポーツ界にゆかりのあるなしに関わらず、日常生活にもリンクする部分があると思うので、誰でも共感できると思います。ラブストーリーも程よく描かれていて、最後まで観ると、気まずいことはないでしょう。 |
スポーツをやっている人はもちろん、やっていない人にもぜひ観て欲しい作品です。勝負の世界の厳しさだけでなく、勝っても負けても得られる大事なことがあるということを、本作から学べると思います。年齢に関わらず、ボルグとマッケンローのような関係が誰かと築ければ、人生が豊かになると思います。親友と観るのも良し、親子で観るのも良しの作品です。 |