ヘンリー・アンド・ザ・ファミリー

天才少年の苦悩とその家族の物語だと思っていたので、良い意味で裏切られました。生後間もない頃から話すことができるヘンリー（ジェイソン・スペヴァック）の出生の秘密や、お母さんの過去のトラウマなど、ひとりひとりのキャラクターの物語に展開があるので終わりまで飽きることなく観ることができました。
風変りなキャラクターたちは、それぞれ問題を抱えています。それでも彼らが、不器用なりにまっすぐとその問題に立ち向かっていく姿は、誰でも共感できる点があると思います。それに、普段私たちができないような思い切った行動を取るので、スカッとした気分を味わえました。特に気に入っているシーンは、学校でレズビアンだと疑われているオードリー（サマンサ・ワインスタイン）がこれでもかというほど叫ぶシーンです！ほかにもスカッとするポイントがところどころあるので、お気に入りのシーンを探してみて下さい。「こんなに問題だらけの変な家族っている？」と客観的に観てしまうと、きつい冗談のようにも思えるかも知れませんが、家族の在り方について考えるきっかけをくれる映画です。ぜひ、愛を持って観てください。