幼い頃にアニメで観ていたので、どうしてもそのイメージと照らし合わせて観てしまいましたが、アヌーク・シュテフェン演じるハイジはとても愛くるしくて、ブルーノ・ガンツが演じるおんじも、期待を裏切りません。ペーターとロッテンマイヤーさんが想像とは違っていましたが、これはこれで新鮮味を感じました。アニメで観ていたのもだいぶ昔なのでストーリーの大きな波の部分しか覚えていませんでしたが、それを111分のなかにギュッと詰め込んでいて、記憶が徐々に蘇り、懐かしい思いに浸ることができました。アルプスの山の風景がとても綺麗で壮大さが存分に伝わってきましたが、おんじがクララをおぶって山を登ったり、ハイジとそりで降りてきて、またソリを引いて上って帰ったり、「おんじ、スーパーじいちゃんじゃん!」というシーンも観ていて爽快でした。子ども達にもぜひ薦めたいですが、大人にも観て欲しい1作です。 |
ファミリー向けではありますが、ハイジは世代を超えて知っている方も多いので、デートで観ても楽しめると思います。高畑勲と宮崎駿が手掛けていたTVアニメ『アルプスの少女ハイジ』を観たことがある世代のカップルは、懐かしい思いで観て語るのもありだし、アニメを観たことがない世代でも名前だけでも知っているなら、「こんなストーリーだったんだ!」と観て会話が弾むと思いますよ。 |
“家庭教師のトライ”のTVCMでハイジを知っている人も多いのではないでしょうか。あのCMではかなりコミカルに描かれていますが、本来はとても感動的なドラマなんですよ。あのCMも大好きですけどね(笑)。なので、ここで改めて日本で放送していたアニメを観るのも良いのですが、長編を追うのは大変なので、まずは本作を観てはどうでしょうか?111分で一通りのストーリーがわかりますよ。真逆の環境で生活してきたハイジとクララのやりとりも見どころです。 |
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