2017年3月25日より全国公開
松竹
公式サイト
警察官と女子高生(しかも高校1年生)の恋愛って、際どい設定だなと思っていましたが、やや強引な展開はありつつも、そういう社会的通念を意識したストーリーになっていたので、観る前に持っていた“現実離れし過ぎているのでは?”“けしからん映画じゃないの?”という、頭の固い大人脳はすぐに柔らかくなりました(笑)。健全で爽やかなストーリーなので、皆さんもご安心を。で、冒頭ですっかり安心してこの世界観を受け入れて鑑賞したわけですが、うかつにも予想以上にキュンキュンしてしまいました(笑)。一番にやけてしまったのは、亀梨和也が演じる警察官が、土屋太鳳が演じるカコに「ほら、こい」と言って、抱きしめるところ。これ以上はネタバレなので細かく言いませんが、このシーンのほかにも、プラトニックだからこそキュンキュンが倍増するシーンがふんだんに入れられていました。後半は一転して、シリアスな展開になりますが、警察官と女子高生の恋ゆえの苦しみがちゃんと含まれている点で、もっと軽いノリの作品だと思っていただけに、期待以上の見応えがありました。 原作ファンからは、キャスティングについて賛否両論あがっているそうですが、私は原作を読んでいないのでそういう意味では抵抗はなく、亀梨和也のクールなカッコ良さと、土屋太鳳のピュアで天真爛漫な雰囲気は、とても役に合っているように思いました。初恋のキラキラと、年の差カップルのドキドキと、プラトニックな恋だからこそのワクワクが味わいたい女子の皆さん、ぜひご覧ください。 |
大人は観る前から先入観を持ってしまう恐れがあるので、本作を素直な気持ちで楽しめるのは、やっぱりティーンか20代までのカップルかなと思います。健全な恋愛を描いているので、気まずいシーンはないながらも、ロマンチックなシーンや可愛らしいラブシーンがあるので、デートで観るにもちょうど良いでしょう。彼氏や彼女がリアル警察官の場合は、自身の現実と比較してどちらの反応になるかわかりませんが、「あくまでコミックが原作の映画だから」と割り切って観てもらうようにしましょう。 |
観て問題ということはありませんが、高校1年生の女子と警察官がなぜ交際をすっ飛ばして結婚からスタートしなければならないのかなど、ストーリー設定の背景になるものが理解できていないと、ピンとこない部分があるので、観るとしても小学校高学年、中学生以上が良いのではと思います。恋愛のキラキラした部分以外にも、命についてや警察官としての仕事の意義もテーマになっているので、その辺りにも注目して観てください。 |
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2017.3.6 TEXT by Myson