2018年2月23日より全国公開
STAR CHANNEL MOVIES、アスミック・エース
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いろんな意味で怖い!女のダークな面をさらけ出すストーリーで、女子ならこのリアルさが肌で感じられるはず。本作の原作はトーマス・カリナンの小説「The Beguiled」。1971年にドン・シーゲル監督、クリント・イーストウッド主演で『白い肌の異常な夜』として映画化されていますが、そのままリメイクしたのではなく、ソフィア・コッポラらしい女性視点で本作は描かれているとのこと。なので、『白い肌の異常な夜』とも比較して観てみたいなと思いました。 舞台は1864年、南北戦争下にあるバージニア州。負傷した北軍兵士が、1人の少女に見つけられ、人里離れた場所にある女子寄宿学園に連れられてくるところから物語は始まります。この寄宿学園には、7人の美しい女性だけ。まだ幼い子、お年頃で生意気な子、大人の女性までいますが、皆彼に興味津々になるのは当然です。誰にでも紳士的な振る舞いをする兵士に、誰もが魅了されていきますが、兵士も女の園でモテまくるので、調子にのるんですよね。そして、どえらい状況に陥っていくのですが、それは映画で観て頂くとして、コリン・ファレルの鬼気迫る演技、ニコール・キッドマンの妖艶で危険なムード、エル・ファニングが演じる無垢で邪悪なキャラクター、キルスティン・ダンストが演じる静かな激情が、スリルを煽ります。2017年カンヌ国際映画祭で、ソフィア・コッポラが史上2人目の女性監督として監督賞を受賞した本作。女子必見の秀作です。 |
男性はすごくゾッとするストーリーだし、女性もこういう女の一面を見られるのは若干気まずいので、カップル向けとは言えません。心おきなく楽しめて、鑑賞後に盛り上がれるのは、仲の良い同性の友達でしょう。もしくは、1人でじっくり観ることをオススメします。 |
人間のダークな面がドクドクと出てくるので、まだ、キッズには観て欲しくないですね(笑)。こういう女の園の怖さや、人間のえぐい部分、汚い駆け引きなど、身の回りであまりにリアルに経験している人には、オススメできませんが、健全な生活を送っていて、一歩離れたところで楽しめる人なら、中学生くらいになってから観てみてください。 |
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2018.2.14 TEXT by Myson