2012年9月8日より全国公開/PG-12
東映
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不良の映画というと、不良が集まって「やんのか〜?あ?」となり、全員ボッコボコになる展開が多いので、「今回はどうボッコボコ?」なんて思いながら観てしまいました(笑)。ですが、徳井義実が演じる火野鉄は「家族=仲間」っていう意識が強く、殴り合うシーン以外は人間ドラマなので、感情移入してしまうシーンも結構ありました。特に、林遣都演じる火野周平(鉄の息子)が反抗期でいつもイライラしているに、話が展開するにつれ、だんだんと父親に対する見方が変化していくのは、「こういうのあったな〜」なんて多少あった反抗期を思い出しました。もちろん女子なのでここまで激しい反抗期ではないですが(笑)。 とはいえ、やっぱりボッコボコはお約束なので、「血は絶対にムリ!!」という方にはお薦めできませんが、思ったよりも直接的に痛いシーンを映していたのは少なかったように思います。 若い頃に不良でそのまま大人になってしまって、未だその当時の総長が怖かったりと、過去の亡霊に取り憑かれている彼らがどんな風にそこを抜け出していくのか、手に汗握りつつハラハラしながら観る映画です。それと、お笑い芸人チュートリアルの徳井義実がどんな俳優の顔を見せてくれるのか?というところも見どころの1つです!あと、不良がいそうなシチュエーションや一昔前の時代背景を演出するためなのか、映像も少し淡めで、汚く古くさい建物や道、空をバックに古い観覧車が映ったりするシーンがありましたが、写真のようにきれいで個人的にお気に入りです(笑)! |
ボッコボコの殴り合いのシーンはお約束ですが、仲間との友情や親子関係などの人間ドラマもあるので、血さえ苦手でなければ女性でも大丈夫です!初デートだとすると少し後味は悪くなってしまう可能性もあるかもしれませんが、数ヶ月以上付き合っていて今までは無難にラブコメやヒューマンドラマで攻めていた二人は、そろそろこのくらいのバイオレンス映画を1本経験するのもいい思い出になるかもしれません(笑)。あと、父親とあまりうまくいっていない彼氏、旦那を連れて行くと良いでしょう。父と息子の物語に何かしら良い刺激を受けてくれるはずです。 |
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2012.9.1 TEXT by Shamy