“ハリー・ポッター”シリーズを手掛けたクリス・コロンバスがプロデューサーとして名を連ねているので、ファンタジーの描写に期待が膨らみました。“心の巨人”としているので、どういうことなのかと思いましたが、期待通りファンタジー的な描写もありながら、リアルな世界の辛辣なドラマも描かれていて、要素としてバラエティに飛んだ構成になっています。子どもの複雑な心理を丁寧に描いている印象で、主人公の心の変化に自然に見入ってしまいます。巨人が主人公にとってどういう存在であるかというのが、深いテーマとされているので、哲学的な解釈を楽しめます。パッと見は可愛らしい作品に見えますが、ずっしりくるところのある作品です。 |
デートで観るよりも、1人でじっくり観るか、仲の良い友達と観たい作品という印象です。自身の深層心理にアプローチするきっかけになりそうな要素があるので、鑑賞後はいろいろな解釈を語り合いたくなります。自分の話を心おきなくできる相手なら、デートで観ても良いかも知れません。心に抱えているものを吐き出すきっかけにするのも良いでしょう。 |
学校に風変わりな友達がいたら、この作品を観ると、少し印象が変わるかも知れません。人間は見た目だけでは判断できないし、人には言わずに心に抱えたまま、苦しんでいる人もいます。そういったことを知るきっかけとなる作品なので、ぜひキッズやティーンの皆さんにも観て欲しいです。抽象的な描写もありますが、難しく考えず、素直な気持ちで感じたことをそのまま受け取ってください。 |