2016年10月22日より全国公開
東映
公式サイト
亡くなった大事な人から、遺された人へ手紙が届くというシチュエーションの映画はこれまでいくつもあるので、正直目新しさはありませんでしたが、その手紙によって受け取った側がどう反応するのかという描写は、興味深い展開があり、とてもリアルに感じました。物語の前半は温かい空気が流れているのですが、後半、橋本愛が演じる主人公が成長するにつれ、手紙の内容に大きく影響を受けてしまうことに抵抗を感じる心境にはとても共感できました。この辺りの描写には、人生が進行中の人間の時間の流れと、亡くなったしまった人間の時間の流れのギャップが生じてきて、そのジレンマに悩まされる主人公の葛藤が見事に現れていたと思います。 |
どんなタイプのカップルが観ても、微笑ましく観られる作品です。でも、できれば本命の人と観て欲しい内容で、本作を観たらぜひお互いの家族について話して、もっと理解を深めてもらえればと思います。ラブストーリーがメインではないので、気まずくなるところはありませんが、こんな風に自然に良い関係が築けたら良いなと思える展開があり、友達以上恋人未満のカップルは、主人公の恋をお手本にするのも良いかも。 |
主人公が子どもの時期から物語が始まるので、キッズでも感情移入できると思います。もし、お母さんがこんなことになったらと想像するととっても辛いと思いますが、映画を観てシミュレーションすると、今よりもっと大事にしないといけないなと実感できると思います。親がいるのは当たり前な事ではありません。今親御さんと一緒に暮らせている人はそれだけでも幸せですよ。 |
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2016.10.17 TEXT by Myson