2015年11月7日より広島先行公開、11月28日より全国公開
ビデオプランニング、太秦
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原作についてもテレビドラマについても知らなかったのですが、本作を観て思い出したのは、『難波金融伝 ミナミの帝王』シリーズです。私は竹内力が主演のVシネ“ミナミの帝王”シリーズが大好きなので、本作の世界観にもすんなり入り込めました。おもしろいのは、主人公の設定が弁護士ではなく、司法書士という点。法的な場でいうと、司法書士って正直どこまでのことができるのか知らないし、そういえば行政書士もいるけど、何が違うんだろうと思っていると、ちょうどセリフにその辺りの違いがちらっと出てきたり、弁護士と司法書士の違いがちゃんと物語の展開にも活かされていて、とても興味深かったです。詳しくなるというほどでは無いですが、悪徳商法について少し知恵が付くストーリーも、ちょっと勉強になった気がして得した気分(笑)。豹変する田中圭も予想以上に男らしくてカッコ良いし、女子でも楽しめる一作です。 |
男性向けのイメージが強いですが、女子でも楽しめる内容です。ロマンチックな映画とは言えませんが、少しロマンスを予感させる部分もあり、男子目線、女子目線、それぞれに楽しめるポイントがあります。弁護士、司法書士、行政書士などを職業にしている方や、目指している方、もしくはそんな人と付き合っている方は、あくまでエンターテイメントという点で軽く話題にできるので、職業についてお互いの理解を深めるのにちょうど良いですよ。特にそういう職業に触れていない人でもわかりやすい物語なので、誰でも観やすいです。 |
不動産取引の話などは、キッズやティーンにはまだ難しいかも知れませんが、大学生くらいなら、興味があれば観てみると良いでしょう。司法書士という職業は大人になってもお世話になることは稀で馴染みが薄いですが、将来どんな職業に就きたいかを考え始めるお年頃の高校生、大学生なら、興味を持って楽しめると思います。単純にエンターテイメントとして楽しめば良いですが、これを機に法律や、商取引の仕組みについて興味を持ったら、自分でも勉強を始めてみても良いですよね。 |
©田島隆・高橋昌大(別冊ヤングチャンピオン)2013 / 2014「びったれ!!!」製作委員会
2015.11.24 TEXT by Myson